世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はありえない
社団法人 日本発達障害福祉連盟 常務理事 田中正博
今年(2012年)で49回目になる発達障害福祉月間の行事は、昨年に引き続き被災地を元気づける企画とし、岩手県、宮城県で行いました。行事のスローガンとしては、宮澤賢治の言葉を用いて「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はありえない」としサブテーマを~被災地の復興と共生社会の実現をめざそう~としました。
2012年9月1日、岩手県奥州市のささらホールにて、翌日の2日には宮城県岩沼市勤労者活動センターにて、2日間にわたりコンサートを行いました。「ロックでラブ&ピースな一日を」と題して、昨年同様NPOハイテンションの「サルサガムテープ」とNHKの元ニャンちゅうワールド放送局のお姉さん、鴻上久美子さんによるコンサートをおこないました。
一部はファミリーコンサート風に「うたのお兄さん」だったかしわ哲さんと「にゃん中ワールドのお姉さん」だった鴻上さんによるみんなの歌的な唱歌を中心に行いました。
二部はサルサガムテープによるロック&バラードです。ハイテンションでロックを仕事に通所しているメンバーを中心に総勢20名近くの大所帯による演奏でした。メンバーが打ち出すビートに併せて迫力の演奏が続きました。
来場者の皆さまからは心温まる励ましの声をアンケートに寄せていただきました。
「障害者のはつらつとした演奏に感激しました。特に音楽のリズムは抜群でした。」
「新聞をみて無理やり連れてきましたが、ブーブーポンポンポンでは今まで見たことの無いような声を出して大笑いしていました。連れてきてよかったです。」
「出演者も観客も一体となってすばらしい。被災地でのコンサート、やさしい気持ちが伝わった。元気をもらった。手作り感があり良いコンサートだ。」
「障害のある人と子供たちが触れ合う機会が持てて良かったし、もっとそういう機会があるといい。」
「心温まるコンサートをありがとう。とってもとっても楽しかった。」
多くの賛辞を頂きました。
来年は引き続き被災地支援の企画を行う予定です。来年は福島でも企画ができたらと考えております。
ご協力いただいた皆さま有り難うございました。来年もよろしくお願いします。