対話から始める 脱!強度行動障害

企画・発行 日本評論社

編 日詰正文 吉川 徹 樋端祐樹

判型
A5
ページ数
240頁
定価
3,520円(税込)

ISBN 978-4-535-98501-8

 

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対話から始める 脱!強度行動障害

 

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書籍の説明

環境を整え、表出を受け止め、対話を重ねる――強度行動障害の本人と周囲の幸福に向けて、様々な支援者や家族の経験をまとめた本。

 

目次

まえがき

【パート1 思春期以前】
第1章 強度行動障害の背景にあるもの,予防のための工夫 ……吉川徹
強度行動障害の背景/自閉スペクトラム症と強度行動障害/自閉スペクトラム症以外の強度行動障害/強度行動障害にみられるパターンとその予防/予防のための資源

 

第2章 強度行動障害の予防とコミュニケーション支援 ……門眞一郎
強度行動障害の予防/コミュニケーション支援は予防の基礎/ABCDEF分析と支援/おわりに

コラム① うちの家訓は枠よりワクワク♪ ……稲田友美

 

第3章 教育領域における強度行動障害の予防 ……新井豊吉
はじめに/学校文化とASD(自閉スペクトラム症)/高等部でのエピソード/事例─家庭内暴力やこだわりが激しかったAさん/学校現場で大切なこと/おわりに

 

第4章 強度行動障害の予防につながる家族支援と地域啓発 ……荻野ます美
予防につながる支援とは/なぜ親は「矯正」しようとするのか/「何とか育てていけるかも」と思える瞬間/「自閉症」に対する世間のイメージを変えるために/「自閉症でOK!」な世の中を目指して

座談会① 立場を超えて対話しよう! ……門眞一郎・新井豊吉・荻野ます美・吉川徹
自己紹介/水面下の思いをめぐって/学校現場の課題/「みんなと同じ」から脱け出すために/知的能力にかかわらず大切なこと/子どもの最善の利益に向けて

【パート2 思春期〜青年期】
第5章 対話を止めるな─人権侵害が行動障害を生む ……樋端佑樹
自閉症,強度行動障害との出会い/なぜ強度行動障害になるのか,何ができるのか?/思春期までと思春期から/魔法の杖はない/オープンダイアローグからの学びとツールの活用/人として対等に付き合える支援者とは/社会の側の課題/対話が始まり,継続できる社会に

コラム② 強度行動障害は5日間(100時間)で改善できる ……長瀬慎一

 

第6章 しくじり思春期─母子分離の重要性 ……奥平綾子
はじめての視覚的支援/中学校への入学と過干渉/母子分離の難しさ/年齢相応に尊重されない/「エスパー」の罠/「仲間はずれ」をやめる/「しくじり思春期」を経てわかったこと

 

第7章 重度知的障害者の自立生活とパーソナルアシスタンス ……岡部耕典
はじめに/日本の知的障害者の地域自立生活と支援の現状/パーソナルアシスタンスとは/日本のパーソナルアシスタンス/障害者制度改革とパーソナルアシスタンス/重度知的障害/自閉の息子の支援つき自立生活の実際/自立前と自立後の親子関係の変化/強度行動障害とパーソナルアシスタンス/映画『道草』のこれまでとこれから

コラム③ 映画『道草』をめぐって ……宍戸大裕

 

第8章 親としてできること,親にはできないこと─「対話」から始める「脱!強度行動障害」を観点としたまとめ ……伊藤あづさ
診断から学齢期/なぜ苦しかったのか?/学齢期から思春期へ/思春期から成人期へ/一人立ち後

座談会② 本人・親・支援者の関係性を考える ……岡部耕典・伊藤あづさ・長瀬慎一・樋端佑樹
自己紹介/地域で穏やかに暮らすには/親のあり方と子どものあり方/療育とパーソナルアシスタンスをめぐって/生活支援と療育/親子分離をめぐって

 

【パート3 成人期〜高齢期】
第9章 成人期から高齢期の強度行動障害の問題 ……日詰正文
はじめに─強度行動障害と年代/高齢化した場合の特性に沿った配慮の例/支援手順書,PECS(R),AAC,ICFの活用/このパートで取り上げたいこと

 

第10章 成人期〜高齢期の支援について思うこと─行政の経験を踏まえて ……片桐公彦
はじめに/強度行動障害関連の施策の変遷/強度行動障害と報酬改定/強度行動障害支援者養成研修カリキュラム改訂と教材開発/コンサルテーションの有効性の模索の時代へ/地域生活支援拠点に期待された機能/強度行動障害と障害者虐待/おわりに

コラム④ 親の立場で,法律などの正しい知識を前提とした,対話という「闘い」……金成祐行

 

第11章 強度行動障害支援における医療と福祉の連携 ……市川宏伸
はじめに/医療における強度行動障害/福祉における強度行動障害/医療と福祉の連携/おわりに

 

第12章 強度行動障害支援者養成への組織的アプローチ─マネジメント,ガバナンス,リーダーの役割を通して ……松上利男
はじめに/行動障害者支援を担う支援者の養成/人材育成におけるマネジメント,ガバナンスのあり方とリーダーの役割
座談会③ 若い世代の支援者に伝えたいこと ……中野伊知郎・西田武志・新谷義和・日詰正文
自己紹介/グループホームへの移行の取り組み/時間をかけて,関係性を積み重ねる/長期のデータから見えてくること/支援者,家族へのメッセージ

 

 

編者コメント

編集にあたられた、当協会日詰正文理事より書籍についてのコメントをいただきました!

ぜひご覧ください!

 

この本は、教科書的なものではなく、現在の国内で「強度行動障害」の課題に様々な立場や視点から関わっている人たちの記録に、というコンセプトで作成されました。

内容や執筆、対談参加者については、3つの年代それぞれ独自に構成していますので、「一貫性」という点では物足りないかもしれませんが、自分の関心があるところから拾い読みして頂ければと思います。

この本の軸みたいなものは何か、最後に3人の筆者で話し合いをしたときに、本人も家族も支援者みんなのことを思い浮かべながら、4つぐらいの案の中から「ひとりにしない、ひとりでしない」という言葉を選びました。