furusyou1_00002著者 古荘 純一
発行 朝日新聞出版
判型 4-6
ページ数256頁
定価1,500円 (税別)*送料別

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自閉症、アスペルガー、ADHD、学習障害など発達障害について、ネット上で有名人が当事者だと言われたり、自称「発達障害者」が積極的に発信したりしている。しかし、その人たちが本当に発達障害なのか、児童精神科医の著者は疑問を持つことが多いという。「発達障害は個性だ」という人びともいる。障害を抱えた人の特性を否定的にとらえないようにする意図だろうが、発達障害とは、そのような個性としてとらえる範囲を超えた「脳を基盤とする精神神経疾患」なのである。ネットを中心に飛び交う情報に影響され、よくわからないまま人にレッテルを貼ったり、自分は発達障害に違いないと思い込むのは、社会の関心を深めることにならず、かえって不正確な理解を助長してしまう。本書では、まず、発達障害の若者たちがどんな生き方をしているか、どんなことに苦労するのか、周囲の人はどうに接しているのか、何人もの当事者の事例をあげて解説していく。その上で、世間にひろまっている誤解の数々(「親の育て方が悪いから」「テレビやゲームで育ったから」「大人になれば治る」「非行に走りやすい」など)についてどこが誤っているのか明らかにする。一方、支援にあたる人びとの、早期療育、不登校、進路指導などをめぐる誤解にも踏み込んで解説する。
後半では、医学の立場から正確な発達障害の各症状を説明し、近年急速に進む脳研究や遺伝研究の現状も紹介しながら、症状と原因についての正しい情報を提供している。発達障害の発見から現代までの理解・研究史にも触れる。
発達障害の人びとが排除・差別されず、その特性が個性の範囲として受けとめられるかどうか、問われているのは当人ではなく社会の許容度だというのが著者の結論だが、書名にもある通り、個人の体験談とは異なる視点で発達障害の多くの問題を客観的に押さえており、当事者、支援者だけでなく、正しい知識を求める市民にも必要な本となっている。

目次

第1章 発達障害の子どもと青年
第2章 世間の誤解をとく
第3章 支援者の誤解をとく
第4章 発達障害とはなにか
第5章 発達障害周辺の障害や疾患
第6章 発達障害の理解とその変遷
補  章 発達障害の用語について

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