平成29(2017)年度 自閉症セミナー
自閉症児(者)への教育・福祉の質を高めるために
~最新研究の応用と効果的な人材育成~

 自閉症への教育・福祉の質を高めていくためには、特定の方法論にこだわることなく自閉症についての妥当性のある研究を理解して取り組んでいく必要があります。
当セミナーは20年前に始まり、現在の研修内容になり今年で10年目になります。過去10年間で1823名が受講(2日間参加は855名)しました。2回以上参加している施設は135施設(約43%)にもなり、この研修への期待の高さが伺えます。
この研修では、1日目は自閉症への3つの方法論の理解とその応用について学びます。そして2日目は、効果的なケースカンファレンスの方法を実際に習得することにより、それぞれの現場で生かすことのできることを目的とします。カンファレンスにおいては、行動障害を事例として取り上げます。行動障害は今なお大きな課題です。行動障害に対応する目的ははっきりとしており、その目的へのプロセスを検討することで、3つの方法論を生かしながら自閉症への行動理解の多くの示唆を得ることができます。
なお今回のセミナーでも、前回同様2日目のセッション終了後全体会を設け、質問に答えることができるようにしました。また、研修後のフォローアップアンケートには、なかなか現場で活かしきれないというご意見がありました。そこで、さらに、実践的な研修が必要と考え、今年度より当セミナーの2日間を終了した方を対象に、演習を中心とした研修を行うこととしました。(『自閉症セミナー アドバンスコース』7月30日開催)
2017年度自閉症セミナー コーディネーター
社会福祉法人 けやきの郷 佐々木敏宏
  • ■ 日 時  2017年9月30日(土)~10月1日(日)
  • ■ 会 場  すみだ産業会館
  •        東京都墨田区江東橋3-9-10
  •        墨田区・丸井共同開発ビル8・9階
  •        JR / 東京メトロ 錦糸町駅より徒歩1分
  •        ※会場地図は、参加証とともにお送りいたします。
  • ■ 定 員  150名 (定員になり次第締め切ります)
  •  (2日間参加…80名/9/30(土)のみ参加…70名)
  • ■ 参加対象者 発達障害医療・福祉・教育・行政関係者・保護者・その他
  • ■ 参加費
2日間参加・・・16,400円 ( 賛助会員 14,760円 )
9月30日(土)【講演】のみ参加・・・8,200円( 賛助会員 7,380円 )
10月1日(日)【分科会】のみ参加※(注)・・・8,200円( 賛助会員 7,380円 )
※2日目(分科会)参加は、1日目(講演)を終了していることが条件です。
※2007年度以降に当セミナーを受講したことのある方のみ、
分科会からの参加が可能です。
ただし、2016年度の1日目を受講した方が優先となります。
※連盟加盟団体の会員と、連盟賛助会員とは異なります。
  • ■ 主 催  公益社団法人 日本発達障害連盟
~ご宿泊について~
遠方よりお越しの皆様には、各自で宿泊先の手配をお願いしておりますのでご了承ください。
詳しいプログラムはこちらから

seminarprg20170930

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2日間参加は定員に達したためお申し込みを終了いたしました。
9月30日(土)【講演】のみ参加については仮申込で定員に達したためお申し込みを終了いたしました。
ご検討いただきました方にはご迷惑をおかけいたしますが、ご理解賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。

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【平成29年度 自閉症セミナー報告】

 平成29年9月30日(土)10月1日(日)の2日間にわたって自閉症セミナーが行われました。1日目は、1) ABA(応用行動分析)とその応用 2) TEACCH(ティーチプログラム)に学ぶ自閉症への教育・福祉 3) 認知発達治療(太田ステージ)とその応用 4) TAO(最新研究の応用と実践)の4つの講義が行われました。※TAOは、「太田ステージを基盤においたTEACCHとABAの応用」の略称です。

これらの講義にはできるだけ具体的な実践を入れ、実際に応用できるような内容で構成されています。参加者へのアンケート(以下、アンケート)では、『一度に太田ステージ・ABA ・TEACCHを研修することができるので参加しました』との声が多くありました。『様々な講師の話しを聞き、1つずつがバラバラなのではなく関係性があると感じた。利用者に合わせて支援を組み合わせてみたいと思いました。』『太田ステージ, ABA, TEACCHなどこれまで別物としてとらえていた。利用者に合わせた支援方法を様々に取り入れて良いことを知った』このような声がありました。現場は、特定の方法論にこだわることなく、柔軟に一人ひとりに合わせていく必要があります。このような研修の趣旨が理解されてきたと感じております。

2日目は、4グループに分かれてのケースカンファレンスがインシデントプロセス法(事例による問題解決の技法)によって行われました。約25人ずつのグループに分かれて2セッション、セッション毎に講師が入れ替わります。時間の制約もありとてもハードな内容ですが、その場で出される事例と参加者同士のカンファレンスは、とても勉強になったとの声が多くありました。アンケートでは、『2日間大変力をもらえるセミナーでした。やらなければいけないことが沢山ありますが、インシデントプロセス法で事例の検討もしていただきました。日頃の支援の中でできることから取り組ませていただきたいと思います。』本セミナーにおける2日目のケースカンファレンスは、行動障害の事例を取り上げております。障害特性と最新の研究を理解し、予防的な対応を一貫して続けることで時間はかかっても行動障害の多くは軽減されていきます。そのために本セミナーが活かされるような内容を今後も計画していきたいと考えております。

このセミナーでは、2日間参加された方を対象に、フォローアップアンケートを行っております。セミナー後学んだことは活かされているか、活かされていないとすればなぜか、今後の課題を探る目的があります。今回は12名の方から回答がありました。『現場への伝え方が難しいため。研修報告会(30分)程度は行ったものの、簡単な研修報告ではなかなか伝わらないと感じることが多い』というような回答があり、今後への課題として示されております。

2017年度自閉症セミナー コーディネーター
社会福祉法人 けやきの郷 佐々木敏宏

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ご参加、ご協力いただきました皆様には厚く御礼申し上げます。
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