平成30(2018)年度 発達障害医学セミナー
発達障害の最新の科学的知見と実地臨床

 近年の脳科学研究では統合失調症などの精神障害よりも発達障害に関する研究が増加し、画像研究や遺伝学的研究、生化学的研究などが盛んに行われてきています。しかしそれらの研究の中で臨床に直接反映される研究は限られています。さまざまな脳科学知見の中で実臨床の視点から有効なものは何かを検討しなければなりません。
一方で、注意欠如・多動症を中心に発達障害に対する薬物療法がおこなわれるようになりました。これらの薬物療法は無制限に行われてよいものではありません。薬物療法は発達障害の根治療法ではありません。どのような症状に対して、どのような目標をもって薬物療法をおこなうべきかを検討しなければなりません。
また実地臨床では発達障害は子どもだけではなく思春期から成人期にもさまざまな問題を呈し、成人期に顕在化する発達障害が注目されています。さらに睡眠障害が大きな問題となっています。治療として行動療法や家族心理教育も進化しています。
今回のセミナーでは近年飛躍的に増加している脳科学的知見の中で臨床と関わるものを抽出し、夢のある研究を紹介しながら臨床的視点を深めてもらいたいと思います。実地臨床においてトピックスとなっている薬物療法、心理社会的治療、成人期の問題、睡眠障害について具体的に有効な対応を紹介し、明日からの臨床、教育、生活支援に役立てていただきたいと願っています。
2018年度発達障害医学セミナー コーディネーター
奈良県立医科大学 看護学科 飯田順三
  • ■ 日 時  2018年9月8日(土)~9日(日)
  • ■ 会 場  京都テルサ 東館3F 大会議室
〒601-8047 京都市南区東九条下殿田町70番地
JR京都駅(八条口西口)より徒歩15分 近鉄東寺・地下鉄九条駅より徒歩5分
※会場地図は、参加証とともにお送りいたします。
  • ■ 定 員  150名 (定員になり次第締め切ります)
  • ■ 参加対象者 発達障害医療・福祉・教育・行政関係者・保護者・その他
  • ■ 参加費
2 日間参加・・・・・・・・ 18,500円( 賛助会員 16,650円 )
9月8日(土)のみ参加・・・・ 13,300円( 賛助会員 11,970円 )
9月9日(日)のみ参加・・・・ 7,200円 ( 賛助会員 6,480円 )
※連盟加盟団体の会員と、連盟賛助会員とは異なります。
  • ■ 主 催 公益社団法人 日本発達障害連盟

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【セミナー報告】


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